こちらはマスターシリンダーボディ+ブレード&キャリパーボディがブラックのシルバーのモデル。メカニカルで爽やかな印象です。
カラーパーツが映えるので色アソビが楽しくなりそうです。
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HOPEの【TECH4】マスターシリンダーと、4ポットキャリパー【V4】の組み合わせ。
【E4】も4ポットキャリパーですが、E4が「16mmピストンx2対」に対してこちらのV4は「18mmピストンx1対 & 16mmピストンx1対」と、前方(上方?)のピストンがひと回り大きくなってます。
制動力が高いことよりも、
HOPEの二重構造ローター【V4】を使用出来るのがこのブレーキの最大の利点。
放熱効率の良いローターを使用する事で、ハードな下りでも安定したブレーキ性能の維持が可能です。
V4ローター=3.3mmローターに対応するため、左右のパッドの感覚が通常のブレーキよりやや広めとなっています。通常の2.0mm前後のディスクローターと組み合わせる場合は、ブレーキレバーを握ってキャリパー側のピストンを少し出しておいて、この状態でリザーバータンク内にオイルを足してやる事で問題無く使ってもらえます。
【TECH4】マスターシリンダーは、旧モデルの【TECH3】と比べてレバー比を見直した事により制動力が格段に向上しています。また、レバーブレードのピボット部分にはカートリッジベアリングを内蔵する事で、最小限の力でブレーキレバーを操作できる様にと配慮されています。
本気のライディングの中でも、ライダーの疲労を少しでも低減できる様に。ハードなダウンヒルで腕が疲れてきた時にも、ブレーキを確実に操作できる様に。極限状態でのライディングを確実にサポートできる様にとデザインされました。
マスターシリンダーの二つのダイアルは、ブレーキレバーの『初期位置』と、握りこんでパッドがローターをつかむ『制動位置』を個別に調整するための物。
シビアなブレーキ操作を求めれば求める程、ライダーさんの好みが大きく分かれるところなので、細かく調整できるのは嬉しい限りです。
しかも工具不要。
さすがにダウンヒルでは走行中に操作する事は難しいですが、「1本下ってブレーキが熱くなったから、制動位置が変わっちゃった…」なんて時にも、容易に微調整が可能です。
Oリング等の細か所までリペアパーツが用意されているのもHOPEの魅力。モーターサイクルであれば当たり前の事だけど、自転車のブレーキだとなかなかここまで充実させてくれてるメーカーが少ないのが現実。
「壊れたら丸ごと買い替えてね」と言ってしまうのは簡単だし、メーカーとしてはその方が簡単に儲かるでしょうけどね。「気に入ったモノは、調子が悪くなっても修理して長く使う」。作り手=メーカーの姿勢とか製品員対する愛情とか、そういう想いがしっかり込められた製品だと思ってます。
究極のライディングを追及するライダーさんに。
オススメの一品です。