モーターサイクル用のウェアから始まったベルギーのJITSIE。
自転車トライアルへの参入の後は、次々とパーツを開発して、遂には完成車をプロデュース。勢いはとどまる事を知らず、完成車【VARIAL-RACE】の為にディスクブレーキ本体もプロデュースに至りました。
リムブレーキのマスターシリンダーと同様に、ピストンがハンドルバーと並行に動くスラスト方式を採用。
もちろん、ピストン径はディスクブレーキに合わせて小径化してますが、シリンダーの外観やクランプ、レバーブレードの形状はリムブレーキと同様なので、「片側はリムブレーキ/片側はディスクブレーキ」という組み合わせで使う時もブレーキの統一感があって良いですね。
マスターシリンダーのクランプ部分は、足をぶつけた時に痛くない様にとツルリとしたデザインですが、固定ボルトを外してスライドさせるとシリンダー部分を取り外せる形状。
定期的なメンテナンスや「ホースが切れたから修理しなきゃ!」という時、競技中のトラブルでブレーキの交換が必要になった時等にグリップを外さずにスムーズに脱着作業が行えます。
キャリパーは2ピースの部材をボルトで固定する方式。
よくよく見ると、ブリーディング用のボルトが2箇所用意されてます。ブリーディングの作業を行う人ならわかりますが、なかなかエアが抜けきらないキャリパーピストン部分から完全にエアを追い出す為にという配慮ですね。(反対側にもボルトを着けてくれたら完璧なのですが…)
もちろん、制動力も必要にして十分。
26inのリアブレーキに使うにはちょっと物足りなさを感じるけど、20inならガッツリと、24inのリアブレーキにも対応できる制動力を発揮します。