JITSIEから登場のマスターシリンダー【RACE】。
ミネラルオイル対応なので、ECHOやMAGURAのスレーブシリンダーと組み合わせて使用できます。
「ラジアルポンプ=ピストンがハンドルバーに対して垂直に動く構造」を採用するメーカーが多い中、こちらはピストンがハンドルバーと平行に動くスラスト方式を採用。
構造から察するに、「テコの原理で機械的に制動力を向上させよう!」という意図が感じられます。
オーソドックスな直径14mmサイズのピストンでありながら、制動力は高めに仕上がってると予想されます。
ヨーロッパのライダーさんは「大きく飛んだ時に太ももがハンドルバーに接触する」というケースが多く、マスターシリンダーのクランプ部分が出っ張ってると痛い!という声が多いので、ハンドルバーへの固定部分はツルリと滑らかな仕上がり。
このクランプ部分はシリンダー部分とは別体になっているので、グリップを外すことなく、ブレーキをバイクから取り外す事が可能です。(もちろん、クランプ部分はハンドルバーに残りますけどね。)
遊び調整用のダイアルは小さめながらもギザギザ加工を施す事で回しやすさを追及。
競技中、それもセクションを走行中に「スタンディングしたままブレーキのアソビ調整を行う」というケースも少なくないので、確実かつスムーズに回せるのが良い!というライダーの声がしっかりと反映されてます。
レバーブレードはやや太目のデザインだけど、これは「削ってお好みのシェイプで使ってね」という事でしょう。
軽量化の為に内側に溝を掘りつつも、レバーブレードのシェイプが出来る様に淵に厚みを残してるところがニクいです。