「常に新しい何かを!」と求めるのは開発者の持病みたいなものだし、開発の矛先がカーボンに向くのは2017年現在においては当然の方向性。ロードもマウンテンバイクも、「ハイエンドモデル=カーボン」っていうのが常識になってますからね。
アベル自身とCLEANにとっての新たな挑戦であったカーボン製フレーム。アベル自身の、そしてワークスライダー達の走りを支え、世界の頂点を獲得したフレーム。
ワークスライダー達からのフィードバックを反映してアレンジを加え【K1.2】として第二弾のプロデュースとなりました。
アベルがライディングしてる映像はインターネット上で色々と確認できるので、アルミのフレームや柔らかめのカーボン製フレーム(MONTY - M5)に乗ってる頃と比べると興味深いです。
アルミを凌ぐ硬さのおかげで跳び出す時や大きく飛んだ後のヨレが無いので、力を喰われたりバランスが崩れたり…という事が起こりにくいし、ポイントによっては圧倒的な軽さのおかげでフワっとバイクが楽に浮き上がったり、アルミでは起こり得ないポイントで『しなり&反発』が生まれてバイクを進めるための一助になってるのが確認出来ます。小さな動きもよりクイックになってますね。
もちろん、アベル自身の努力でライディングが進化してるのは間違いないけど、このカーボン製フレームが彼の当たらな進化の道しるべになったのも間違いないと思います。
『軽さ』と『硬さ』に加えて、『変わらないフィーリングが長期間持続するの』というのもカーボンの魅力。
カーボンだって、使ってればそれなりにヘタってはきますが、同じだけ乗っても素材のヘタりはアルミの数倍遅いので、カチっとしたフィーリングのまま長期間の使用が可能。
ぶつける可能性のある場所をプロテクターで保護しておけば割れる事は無いし、割れなければ壊れる事はありません。(ちなみに、万一割れてもカーボンを貼り重ねることで修復も可能です)
目玉が飛び出る様な価格も使用時間…、単純な「壊れるまでの時間」じゃなくて「ヘタって芯が抜けてヨレヨレになるまでの時間」を考えると、コストパフォーマンスは決して悪くありません。
圧倒的な軽さを求めるライダーさんはもちろん、「伸び悩んでるから、新たな進化の為の強烈なきっかけが欲しい!」というライダーさんにもオススメしたい一台です。