上側は通常の1-1/8"オーバーサイズで、下側は極太サイズの『1.5(ワンポイントファイブ)』。
2020年代にはスタンダードになった『1.5テーパー』だけど、2010年代にこの規格をトライアルに持ち込んだのはCREWKERZでした。

・「軽さは正義！」って、メーカーもライダーさんも本気で信じてた時代。
「わざわざ重くなる様なデザインをするなんてイカれてるよ…」なんて言われながらも、信念を曲げなかったCREWKERZ。結局は全てのメーカーがこの規格を採用する事になって、フロント周りがガッシリしたおかげでライディングも進化しました。
 

「求めるバイクを作るために何をどう改良するか？」と考え、判断する能力と柔軟性。CREKERZの底力というか、開発力のすごさを改めて感じます。

・一番上に取り付ける黒いリングですが、フロントフォークと接触する部分にはゴム製のOリングが入ってます。
リングの内径とOリングのサイズが絶妙なおかげで、フロントフォークが簡単には抜けません。何が良いかって？バイクスタンドにぶらさげて作業してる時にステムをフロントフォークから抜いても、フロントフォークがスコーンと落ちないんです。
メカニックからすると、これは嬉しい。

また、これだけガッチリとフロントフォークを固定してるってことは、ヘッドパーツ周辺の緩みにくさにも貢献してくれてると思います。