カラーが鮮やかなブルーとなって登場の【ALIAS】、このモデルからバージョン【2.2】となりました。
リアエンド幅が従来の116mmから、135mmに変更となったことで、リアハブの選択肢の幅が広がりましたね。
『ノーブレーキxトライアル』の可能性を追及し、ひとつのスタイルとして確立したライダー、イギリスのFlipp君が乗っているフレーム。日本のShintaro(大竹信太朗)もこのフレームでハードに攻めてるのが気に入られて本社からサポートされています。
もちろん、開発したのもプロデュースするのも【Inspired】ですが、【ALIAS・エイリアス】という別のブランドでのプロデュース。Inspired社長のDaveは何につけてもじっくり考えて追及するタイプなので、色々と想いを込めて【ALIAS】と名付けたのでしょう。
Flipp君のライディングを見ればわかる通り、目指したのは「ストリートxトライアル用20inフレーム」。BMXのテイストもたっぷりと取り入れつつ、「ストリートでやりたい放題乗りつくす&遊びつくす」というライダーさんに向けた特別なフレームです。
Flipp君みたいにノーブレーキで攻めるも良し、BMXホイールで組んでみるのも良し。もちろん、ブレーキを取り付けて、リアには19inのトライアルタイヤを履くのも良し。何ならBMXのハンドル&ステムで本格的にBMXっぽく仕上げるも良し。色んなスタイルにチャレンジしてほしいと思います。
「競技で勝つ」とか「1cmでも高い段差に上れる様に鍛錬する」っていうのがトライアルの楽しみ方であるのは確かだけど、そういう路線とはまた違ったアソビ方…。同じ障害物でも「自分なりのルーティンを作って技をつなぐ」とか、「ホッピングでのバランス修正をしないで走り切る」とか、「ブレーキを使わずにどうやって攻略するかを考える」とか、そういう楽しみ方もあるっていうのを改めて教えてくれるフレームだと思います。
Flipp君は飛ぶ高さも距離も尋常ではないですけどね。別に高さや距離を飛ばないポイントでも、何をやってても楽しそうに走ってるのは
彼の動画を見てればよくわかるし、つまり高さや距離を飛べなくても、いくらでも楽しみ方やアソビ方はあるという事。多くのライダーさんにとって、彼のライディングから学べることはたくさんあると思います。もちろん、ブレーキは使っても良いと思いますよ。
また、ブレーキ外さなくても良いから、ブレーキを使わずに走ってみるのも一つの楽しみ方だし、有効なトレーニング方法。
「ペダル踏んでりゃダニエルする時にブレーキ強く握らなくても良いじゃん」っていう省エネや脱力の為の発見とか、タイヤと地面のコンタクトの感覚とか、バランスコントロールとか…、「覚えたらトライアルが格段に上手くなる」っていう大事な事をたくさん身につけることが出来ます。
Flipp君はただ楽しく乗ってるだけなのかも知れないですけどね。彼が作り上げたスタイル、彼が見せてくれてる事はとても素晴らしいものだと個人的には思ってます。
Flipp君に感謝。そしてこのフレームを作り上げたInspiredに感謝です。