TNNがプロデュースするアルミ台座のVブレーキ用シュー。

アルミ製のベースプレートの恩恵は使ってみればイッパツでわかります。ブレーキレバーを握り込んだ時のガッチリ感も、握り込んだレバーを少し緩めた時のリム離れも格段に向上します。

Vブレーキ用のアルミ製のベースプレートのモデルは、通常のブレーキシューに比べて厚みがあるので、取り付けるとVブレーキのアームが外に開いてしまうのが泣き所ですが、TNNはベースプレートにひと工夫。
シャフトの根本部分を丸くえぐる事で、Vブレーキに使用するアルミ製のスぺ―サーを1枚取り外して使用する事が可能。このおかげでアームの張りだしを最小限に控える事が出来る様にと配慮されてます。
TNNの本職である金続加工屋さんならではの仕上げと言えます。


【BLUE】のシューは、元々はベルギーのライダー、ケニー・ベレイの要望に合わせて開発したモデル。
「オレはオールドスクールのライダーだから」とケニー本人は言うけど、その時々の最新のテクニックもどんどん吸収して、常に表彰台に上り続けるトライアルのスペシャリスト。
ただガツンと利くだけじゃなくて、制動力とコントロール性の両立を狙ったコンパウンド。
ガリガリにサンディングしなくても、軽めにサンディングしておけば十分な制動力を発揮するのは、ガリガリに削ったリムだとすぐに消耗してブレーキのフィーリングが変わってしまうから、軽めのサンディングの方が安定するから。
ウェットコンディションでも大きく制動力やフィーリングが変わらないのもまた、競技における安定感を求めてのことでしょう。

競技者だからこそ、多くの大会を走ってきたからこそ作り上げることが出来たブレーキシューだと思います。