前作【FB15】の1ボルトでのクランプ方式をあっさりと廃止して、2ボルト固定に変更。 ほぼ初期型のデザインで登場の【FB17】です。

STDは定番である直径14mmのピストンですが、こちらのNanoは13mm。ピストンの面積が小さい⇒内圧が上がる⇒制動力が高めにアレンジされたモデルです。
(メーカーはいまだに「13mmピストンは制動力が下がるからフロントブレーキに良い！」と思ってるみたいですが…)

ブレーキのクランプ方法を1ボルトから2ボルト固定に戻したのは、マスターシリンダーが足にぶつかっても痛く無い様にという配慮。日本人ではほとんどみかけないけど、ヨーロッパの大柄なライダーさんの中には、大きく飛んだ時に足(ふともも)がハンドルバーにバシっと当たるライダーさんがいて、ハンドル幅やブレーキレバーの取り付け角度によっては、マスターシリンダーのクランプ部分が足に直撃(それも毎回)するケースがあります。
こういったライダーさん向けにブレーキクランプ部分をツルリと仕上げるための2ボルト固定、それもボルトを裏側から固定する方式にアレンジされました。

マスターシリンダーの「レバーブレードの初期位置を調整するイモネジが接触する部分」にもスチール製のネジをとりつけて変形を予防するなど、細かい所にも変更点が見られます。